システムエンジニアはきつい仕事?実際の働き方・残業事情と今の現場を解説

はじめに

システムエンジニアってきついの?
IT業界に興味を持つ人から、よく聞かれる質問だ。

確かに、この職種には「激務」「残業が多い」「納期が厳しい」といったイメージがつきまとっている。
だが、現場を知る立場から言えば、その印象は少し古い。

この記事では、システムエンジニア(以下SE)の仕事が「きつい」と言われる理由と、近年の実情を経験を交えて解説する。


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「きつい」と言われる背景

まず、昔からSEが「きつい」と言われてきた最大の理由は、長時間労働が当たり前だった時代があったことにある。

システム開発には必ず納期が存在し、納品時期が決まっている。
だが、かつては営業が無理なスケジュールで案件を受けてきたり、実装が困難な仕様を強行したりするケースが少なくなかった。

その結果、開発チームは深夜まで作業を続け、時には「3日間ぶっ通し勤務」などという無茶な働き方を強いられることもあった。
実際、筆者が勤めていた会社でも、7日勤務1日休みや、2週間連続勤務といった状態が普通に存在していた。

このような背景が、SE=きついというイメージを作り上げたのだろう。


働き方改革が変えたSEの現場

しかし、状況は大きく変わった。
ここ数年で「働き方改革」が進み、IT業界もその波を受けている。

多くの企業が労働時間の管理を厳格化し、残業時間の上限を設けるようになった。
加えて、開発手法そのものも進化しており、アジャイル開発やリモートワークといった柔軟な働き方が定着している。

今では、夜遅くまで残業するプロジェクトの方が少数派になりつつある。
会社によって差はあるものの、少なくとも「毎日終電まで働くのが当たり前」という時代ではなくなった。


ITが苦手でなければ、SEはきつくない

正直に言えば、ITやプログラミングが極端に苦手な人にとって、SEの仕事はやはりきつく感じるだろう。
ただ、ITに多少なりとも興味がある人であれば、仕事内容そのものが「苦痛」になることは少ない。

重要なのは、適性と環境のマッチングだ。
論理的に考えることが好き、仕組みを理解するのが得意、チームで成果を出すのが好き。
そういった人なら、SEの仕事はむしろやりがいの大きい職種と感じるはずだ。


まとめ

システムエンジニアという職種は、昔に比べて格段に働きやすくなった。
もちろん、プロジェクトの繁忙期には多少の残業もあるが、それはどの業界でも起こり得ることだ。

IT業界に興味があるなら、過去の「激務イメージ」に惑わされず、一歩踏み出してみることを勧めたい。
適性があれば、SEは決してきつい仕事ではない。むしろ、技術で人の生活を支える面白い職業だ。

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