基本情報技術者試験に連続不合格から逆転合格へ──得点を伸ばす学習戦略とは

備忘録

はじめに

何回目かの挑戦。試験会場を後にし、掲示された得点を見てため息をつく。そんな経験をした人もいるだろう。
試験結果がもう少しで合格ラインに届きそうなときこそ、焦りと不安が募るものだ。特に、科目AやBで数十点差で不合格となるケースでは、どうしても「自分は何が足りなかったのか?」という疑問が頭をよぎる。

この記事では、試験に不合格した経験を活かしながら、残り1カ月で得点を伸ばす具体的な学習方法とモチベーションの保ち方を考える。


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具体的な学習戦略

1. 「正答率」にフォーカスした過去問対策

多くの受験者が抱える課題は、「過去問を解く回数がゴールになっている」という点だ。
過去問10回分を解いても、正答率が60%では意味が薄い。試験本番で安定して高得点を取るためには、正答率を具体的な数値目標に設定する必要がある。

たとえば、「正答率85%以上を目指す」という数値目標を掲げる。解答後は間違えた問題にしっかり向き合い、なぜ間違えたのかを掘り下げる。
選択肢のすべてに対して解説できる状態を目指すことで、知識が定着しやすくなる。


2. 問題の変化を取り入れた復習

過去問を繰り返すと、「見覚えのある問題」を解いているだけになりがちだ。
それを防ぐために、設問の形式や条件を変えてみるとよい。具体的には、以下のような工夫をすると新たな刺激が生まれる。
– 問題の選択肢を自分で書き換える。
– 問題文を空欄補充式にして解く。
– 一部の問題を他人に出題してもらう。

この方法は単なる暗記に頼るのではなく、知識を活用する練習にもつながる。


3. 新シラバスや用語の最新情報に注目

試験範囲の更新に伴い、新しい用語やテーマが追加されていることが多い。
これらに対応するためには、最新のシラバスを確認し、過去問や参考書で取り上げられていない単語やトピックを調査することが必要だ。
特に、令和以降の問題は新しい傾向が多いとの声もあり、令和元年以降の過去問を重点的に取り組むのがおすすめだ。


4. モチベーションを保つ「視点の転換」

不合格が続くと、どうしても気持ちが沈む。しかし、点数の見方を変えるだけで少しは気が楽になるかもしれない。
たとえば、「あと40点」と聞くと遠く感じるが、100点満点中では「あと4点」だと考えれば、努力が届きそうな気がしてこないだろうか。

また、目標を「合格」ではなく「得点を10点上げること」に設定すると、小さな達成感を積み重ねることができ、前向きに学習を続けられる。


5. 一度離れて「関連分野」を学ぶ

どうしても飽きてしまう場合は、一時的に試験範囲から離れ、興味のある関連分野を学ぶのも一手だ。
たとえば、AIや統計、数学の基礎を学ぶことで新たな発見があり、それが再び試験範囲の理解を助けることもある。気分転換にもなり、結果的に学習効率が上がることもあるだろう。


まとめ

試験に何度も挑戦し、不合格を経験することは、精神的にも大きな試練だ。しかし、これを乗り越えたとき、得られるものは合格だけではない。
効率的な学習法や、逆境でのモチベーションの保ち方など、人生の糧となるスキルが身につく。

一歩ずつ確実に進むことが合格への近道だ。「次の試験こそ合格する」という意気込みで、自分に合った方法を見つけ、全力を尽くしてほしい。

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