Everythingに代わるLinux環境のファイル検索ソフト:FSearchを解説

プログラミング

はじめに

Linuxでのファイル検索において、「速度が遅い」「柔軟性が足りない」といった課題を感じていないだろうか?
WindowsのEverythingに慣れているユーザーにとって、Linux環境で同等の快適さを提供するソフトを探すのは難しい。そこで注目したいのが「FSearch」だ。

本記事では、この強力なファイル検索ツールの特長、インストール方法、そして設定手順を詳しく解説する。


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FSearchの概要

FSearchは、WindowsのEverythingのような操作感と機能性をLinux上で実現したオープンソースツールである。
軽量で高速な設計が魅力で、GTK+3をベースに構築されている。そのため、UIもモダンで直感的。

多機能でありながらリソース消費を抑える点も、多くのLinuxユーザーに支持される理由だ。


主な特徴

FSearchには以下のような特長がある。

  • インスタント検索:入力する度にリアルタイムで検索結果を更新するインスタント検索を搭載。
  • 正規表現のサポート:正規表現を用いた高度な検索が可能。
  • 柔軟なフィルタリング:ファイル、フォルダ、または両方を対象に選択。
  • インデックスのカスタマイズ:特定のフォルダをインデックスに含めたり、除外する設定が可能。
  • 簡単なソート:ファイル名、パス、サイズ、変更日で結果を並べ替えが可能。
  • 軽量設計:RAMやストレージを最小限に抑えた効率的な設計となっており、低スペックでも稼働してくれる。
  • UIカスタマイズ:インターフェースを好みに合わせて設定可能。
  • キーボードショートカット:ショートカット機能をカスタマイズすることで、操作性をさらに向上可能。

FSearchのインストール方法

例としてLinux Mintのインストールの手順を挙げて解説する。

以下のコマンドを実行してリポジトリを追加する。

sudo add-apt-repository ppa:christian-boxdoerfer/fsearch-daily

以下のコマンドを実行してパッケージ一覧を最新化する。

sudo apt-get update

以下のコマンドを実行してFSearchをインストールする。

sudo apt install fsearch


FSearchの設定方法

インストール後の初期設定は以下の手順で行う。

  1. プログラムを起動し、「編集」メニューから「設定」を選択。
  2. データベースの構築

– 「データベース」タブで「起動時にデータベースを更新する」にチェックを入れる。
– インデックスに含めるフォルダを指定(例:/home/)

3. データベースを更新
– メニューの「ファイル」→「データベースの更新」をクリック。

設定が完了すれば、FSearchを用いて高速なファイル検索が可能になる。


まとめ

FSearchは、Linux環境で効率的かつ高速なファイル検索を実現するツールだ。
WindowsのEverythingと同等の使いやすさと多機能性が、多くのユーザーにとって大きな魅力となっている。

軽量設計と豊富なカスタマイズ機能により、日々の作業効率を飛躍的に向上させるFSearchをぜひ試してほしい。

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