Linux MintでWindows風のスクリーンショット操作を再現する方法

備忘録

はじめに

WindowsからLinux Mintへ移行した際、意外と戸惑うのがスクリーンショットの扱いだ。
Mint標準のスクリーンショット機能はシンプルで、撮影後に「キャンセル」「コピー」「保存」を選択するメニューが表示される。これはストレージ節約の面では優秀だが、Windowsのように自動でクリップボードへコピーされ、同時に保存される仕組みに慣れているユーザーにとっては、ひと手間が増える形になる。

この記事では、Mintでメニューを表示せずに自動コピーや自動保存を行う方法を解説する。Windowsの作業感覚に近いワークフローをLinux上でも再現したい人におすすめだ。


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標準機能でショートカットを調整する

まず確認したいのは、Mint標準の設定項目だ。
以下の手順でカスタマイズが可能である。

  1. 設定を開く
  2. キーボード > ショートカット > システム > スクリーンショットと録画 へ進む
  3. 登録されているショートカットの中から、自分の使い方に合うものを探す

Mintのショートカット機能は柔軟で、既存の操作を別の動作に置き換えることができる。
たとえば、特定のキー入力で「保存のみ」または「コピーのみ」を実行するように設定すれば、余分なメニューを省ける。


Flameshotを使って自動化を実現する

より高度な制御を求めるなら、Flameshotの導入が有力な選択肢だ。
FlameshotはMintでも利用可能な高機能スクリーンショットツールで、豊富なショートカットとカスタマイズ性を持つ。

基本的な操作は次のとおり。

  • PrtScキーを押す → キャプチャ領域をドラッグして選択
    • Ctrl + S で保存
    • Ctrl + C でクリップボードにコピー

また、Flameshotには自動動作を行うショートカットも存在する。
Ctrl + Shift + PrtSc を押すと、キャプチャが即座に撮影され、クリップボードに自動コピーされる。
この動作はWindowsの「Print Screen」キーに近く、スムーズな作業体験を実現する。


さらに効率化するヒント

FlameshotはGUIから設定を細かく変更できる。
設定」→「動作」から、自動保存先や通知の有無などを指定すれば、完全に自分好みのワークフローを構築できる。

もし「コピー後に一時ファイルを削除したい」場合は、スクリプトを組む方法もある。
Mintはショートカットからシェルスクリプトを実行できるため、Flameshotのコマンドラインオプション(例:flameshot gui --clipboard --path ~/Pictures/Screenshots)を使えば、自動コピー+自動保存の完全自動化が可能だ。


まとめ

Linux Mintでは、標準機能でもショートカット調整によってある程度の自動化が可能だが、Windows的な操作感を求めるならFlameshotの導入が最も効果的だ。
キー操作一つでコピーと保存を同時に行えるように設定すれば、撮影の手間を最小限に抑えられる。

移行初期の違和感は、ツールの工夫次第で解消できる。
自分のワークフローに最適な設定を見つけ、Mint環境をより快適に使いこなしてほしい。

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