はじめに
技術ブログを構築するには、手軽で強力な静的サイトジェネレーター「Hugo」と無料のホスティングサービス「GitHub Pages」を組み合わせる方法が最適だ。この記事では、Hugo v0.139.2(拡張版)を使ってブログを作成し、GitHub Pages上で公開するまでの手順を解説する。初心者でも簡単に実践できるよう、段階的に進めていこう。
必要な環境
以下のツールを準備する。
ツール | バージョン | 備考 |
---|---|---|
Hugo | v0.139.2 | 拡張版(extended)をインストールする必要あり |
Git | 最新版 | ローカルリポジトリの管理に使用 |
GitHub Pages | – | GitHub アカウントと公開用リポジトリが必要 |
プロジェクトのセットアップ
1. 必要なツールを確認
まずはインストール済みのツールが正しく動作することを確認する。
Hugoのバージョン確認
hugo version
期待される出力例:
Hugo v0.139.2-770f548b47b39e6f0fd4da1cc80552024e5829e1+extended
Gitのバージョン確認
git --version
GitHubリポジトリの準備
GitHubで新しいリポジトリを作成しておく(例: siro-yamaneko.github.io
)。
2. Hugoプロジェクトを作成
以下のコマンドでHugoサイトを初期化する。
hugo new site my-blog
cd my-blog
3. テーマをインストール
適切なテーマを選び、リポジトリから取得する。以下は例として「hugo-theme-bootstrap」を使用。
git init
git submodule add https://github.com/razonyang/hugo-theme-bootstrap.git themes/hugo-theme-bootstrap
4. 設定ファイルを編集
config.toml
を以下のように設定する。
baseURL = "https://siro-yamaneko.github.io/"
languageCode = "en-us"
title = "My Technical Blog"
theme = "hugo-theme-bootstrap"
必要に応じて、Google AnalyticsやOpenGraphの設定を追加すると良い。
記事を作成する
1. 新しい記事を作成
以下のコマンドで新しい記事を作成する。
hugo new posts/first-post.md
生成されたファイル(content/posts/first-post.md
)を開き、Markdown形式で記事を書く。
2. Markdownによる執筆
以下は記事ファイルの例:
---
title: "First Post"
date: 2024-11-27T12:00:00+09:00
draft: false
---
# はじめに
これは初めての投稿です。
ローカルでプレビュー
以下のコマンドでローカルサーバーを起動し、ブラウザで確認する。
hugo server
起動後、http://localhost:1313/
にアクセスする。
GitHub Pagesにデプロイ
1. 公開用ファイルを生成
以下のコマンドでHugoが静的ファイルを生成する。
hugo
これにより、public/
ディレクトリに公開用ファイルが出力される。
2. リポジトリを設定
リモートリポジトリを追加し、初回のプッシュを行う。
git remote add origin https://github.com/siro-yamaneko/siro-yamaneko.github.io.git
git branch -M main
git add .
git commit -m "Initial commit"
git push -u origin main
3. GitHub Pagesを有効化
GitHubリポジトリの設定ページで「Pages」を開き、main
ブランチをソースとして設定する。
テーマのカスタマイズ
テーマのカスタマイズにより、ブログの見栄えを整える。
1. 設定の調整
テーマディレクトリ(例: themes/hugo-theme-bootstrap
)のドキュメントを参照し、config.toml
を更新する。
2. 独自CSSの追加
カスタマイズ用CSSを作成し、プロジェクトに統合する。
mkdir -p assets/css
echo "/* Custom styles */" > assets/css/custom.css
設定ファイルに以下を追加してCSSを読み込む。
[params.assets]
customCSS = ["css/custom.css"]
更新手順
新しい記事の追加とデプロイ
以下の手順で記事を更新し、GitHub Pagesに反映させる。
hugo
git add .
git commit -m "Add new post"
git push
GitHub Pagesは自動で更新されるため、手動で操作する必要はない。
まとめ
以上の手順で、HugoとGitHub Pagesを使った技術ブログの作成と公開が可能になる。初心者にとってもわかりやすく、手軽に始められるのが特徴だ。公開後はテーマやCSSのカスタマイズにより、自分らしいデザインを作り上げることができる。ぜひ実践して、オリジナルブログを構築してみてほしい。
参考リンク:
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