「炎上覚悟でいいます」というツイートに対する違和感についてのぼやき

はじめに

炎上覚悟で言うけど──

このフレーズ、TwitterやSNSでよく見かける。最初に見たとき、「おっ、何か過激なことを言うのか?」と少しだけワクワクする。
しかし、続く言葉を読んでみると、大抵の場合こうだ。

炎上覚悟で言うけど、〇〇って普通に美味しくないよね?

炎上覚悟で言うけど、努力しない人は成功しないと思う。

炎上覚悟で言うけど、やっぱり仕事はできる人とできない人で差があるよね。

……いや、それ、炎上する要素ある?
毎回こう思ってしまう。「炎上覚悟」とまで言っているのに、大半の人が頷きそうな話ばかり。炎上しないことを分かっていて、あえてこういう枕詞をつけているのが見え見えなのだ。

だったら、最初から言わなくてよくない?

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「炎上覚悟」を付ける心理とは?

なぜ人は「炎上覚悟で」と言いたがるのか。考えられる理由はいくつかある。

  1. 本音を言うけど、責めないでね?」という予防線
    本音を言いたいけど、反論や批判を受けたくない。だから、「炎上覚悟」と付けておくことで、「私は勇気を出して言っていますよ?」という空気を醸し出し、批判を和らげようとする。

  2. 自分は少数派の意見を言っている」感を演出したい
    みんなとは違う意見を持っているぞ!」という自己アピール。ただし、実際には「いや、それ普通にみんな思ってるよね」という内容が多い。

  3. 過激な発言をするキャラ」に見せたい
    ちょっと尖ったことを言うキャラを演じたい人もいる。しかし、本当に過激なことを言う人は、いちいち「炎上覚悟」とは言わない。ただ言うだけだ。

  4. 発言に注目を集めたい
    炎上覚悟」というフレーズがあると、「何を言うんだ?」と興味を持つ人が増える。その注目を利用して、自分の意見を広めたいという狙いもあるだろう。

「炎上覚悟」って本来こういうものでは?

本当に炎上を覚悟して発言する人は、「炎上覚悟で」とか言わない。ただ、言う。 本当に炎上する時は、覚悟なんてしていない。

何気なくツイートしたことが突然燃え上がる。友達に話すノリで「これって、めっちゃこうじゃね?」と軽く言ったら大炎上。まとめサイトに載り、知らない人から誹謗中傷、個人情報の特定までされる始末。

そのとき初めて、「あ、これが本当の炎上か……」と実感するのだ。

だから、「炎上覚悟で」と前置きする人を見ると、つい思ってしまう。

君はまだ本当の炎上を知らないのでは?

本気で炎上する覚悟があるなら、「炎上覚悟で」とか言わずに、ただ言えばいい。

結局、「炎上覚悟」はいらない

炎上覚悟で」と言うなら、それに見合うだけの発言をすべきだろう。でも、実際にはそうじゃない。

9割の人が共感しそうな話を「炎上覚悟」と言われても、それは炎上しない。

どう考えても無難な意見に「炎上覚悟」をつけても、ただの不燃ゴミである。

本当に炎上するような話なら、そもそも「炎上覚悟」とか言わない。

だから、「炎上覚悟で」と言いたくなったら、一度こう考えてみてほしい。

これ、本当に炎上する話?

もし炎上しない内容なら、「炎上覚悟で」と言わずに普通に言えばいい。
もし本当に炎上する可能性があるなら、「炎上覚悟で」なんて言っても無駄だ。ただ言えば、勝手に燃える。

結論。「炎上覚悟でいいます」は、いらない。言うなら黙って言え。

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