はじめに
ITの世界に足を踏み入れると、数字や論理に強くないとやっていけないと思いがちだ。しかし、実際には「数学が苦手」「プログラミングが初めて」という人でも、基本情報技術者試験(FE)に合格することは可能だ。
私自身、算数・数学が得意とは言えず、プログラミングの知識もゼロからのスタートだった。
そんな私が、今まさに基本情報技術者試験に挑戦し、230時間を超える勉強をしている中で気づいたこと、苦戦しているポイント、そしてどのように克服しようとしているかを備忘録として書いておく。
数学が苦手な人、プログラミング初心者で基本情報技術者試験を目指している人の参考になれば幸いだ。
プログラミングの基礎知識は必要か?
「プログラミング知識なしで挑戦するのは無謀なのか?」
まず、基本情報技術者試験の科目Bではプログラミングの知識が問われる。ここで立ちはだかるのが、プログラミングの基礎を知らないと「解説が理解できない」という壁だ。
私自身、『アルゴリズム×疑似言語』を使って学習しているが、第3章の7あたりから「何を言っているのか分からない」状態に陥った。特に配列の概念が全く理解できず、解説を読んでも日本語の意味すら追えないことが多い。
そこで気になったのが、そもそも「みんなプログラミングの基礎を学んでから試験に臨んでいるのか?」ということだ。
実際に他の受験者の意見を見てみると、「プログラミングの基礎を学ばずに挑むのは厳しい」という声が多かった。
- プロゲートなどで一度プログラミングを学習してから問題集を解いた方が理解しやすい。
- 科目Bは基礎知識がないと太刀打ちできないので、最低限の知識を入れておくべき。
つまり、プログラミング未経験者がいきなり基本情報の問題集を解こうとするのはハードルが高いということだ。
科目Aの計算問題が壊滅的なのはなぜか?
「算数・数学が苦手でも突破できるのか?」
もう一つの大きな問題が、科目Aの計算問題だ。
特に苦戦しているのは以下の分野:
– 離散数学
– ビット変換
– クロック周波数の計算
何度問題を解いてもスッキリせず、「これは根本的に何かが分かっていないのでは?」という疑念が生じている。
ここで、経験者のアドバイスを調べると、「計算問題は捨てて、暗記で乗り切る」という戦略を取る人も多いことが分かった。
例えば、
– 計算問題は捨てて、答えを暗記してしまう。
– もし試験で出たらラッキーくらいの気持ちで割り切る。
– 計算問題以外の範囲を徹底的に強化する。
この方法はリスクもあるが、どうしても計算問題ができない場合は、一つの選択肢になるだろう。
また、翔泳社の『情報処理教科書 情報処理試験の計算問題がちゃんと解ける本』などの書籍を使えば、小学校レベルの算数からやり直せるとのことだ。
「応用情報の方が向いているのか?」
計算問題やプログラミングが厳しすぎて、「いっそ応用情報技術者試験の方がいいのでは?」と思うこともある。
だが、経験者の声を見てみると、「応用情報の方がはるかに難しい」という意見が多い。
- 基本情報の計算問題が苦手なら、応用情報ではさらに厳しい戦いになる。
- 応用情報は記述式問題が多く、知識だけではなく応用力も求められる。
- まずは基本情報をクリアしてから考えた方が良い。
やはり、基本情報を突破することが先決のようだ。
では、どうすれば突破できるのか?
ここまでの話をまとめると、現状の問題点と対策は以下の通り。
① 科目Bの対策
- プログラミングの基礎を学ぶ
- Progateやドットインストールを活用して、基礎を学ぶ。
- PythonやJavaScriptの入門書を読んでみる。
- いきなり問題集に取り組まず、基礎固めをする。
② 科目Aの計算問題対策
- 計算問題を捨てて暗記で乗り切る
- 計算が必要ない範囲を徹底的に勉強する。
- どうしても必要な計算問題だけ暗記する。
- 小学校の算数レベルから復習できる書籍を使う。
③ 応用情報に逃げない
- 基本情報が厳しいなら応用情報はもっと厳しい
- まずは基本情報を突破することに集中。
- 計算問題やプログラミングが不要な情報セキュリティマネジメント試験を検討するのもアリ。
まとめ
私自身、数学が得意ではなく、プログラミングの知識もない状態で基本情報技術者試験に挑んでいる。
正直、「無謀だ」と思う瞬間もある。しかし、経験者のアドバイスをもとに戦略を見直せば、突破の可能性は十分にあるはずだ。
もし、同じように「数学が苦手」「プログラミング未経験」「基本情報が難しすぎる」と感じている人がいれば、一緒に頑張ろう。
今は厳しくても、やり方次第で合格は見えてくる。
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